まだあるで うだい先生 その1 先日、長男から「帰りがちょっと遅くなる」て連絡が。 高校の放課は、2時である。「ちょっと」とゆうからには、3時過ぎには迎えに行こうかなあと思てたんやが、「迎えに来て」と電話が来たのは5時過ぎやった。 「こんな時間まで、どうしたん?」 「それがさあ...」 まだあるで うだい先生 その2 歴史の先生、毎時間の最初は、何人かに歴史の質問をしたり、時事問題の質問したり、言葉の意味をゆわせたりと、いろんな質問をするのである。 その日、長男は質問された言葉の意味を答えられやんかった。ほたら先生、「今すぐ図書館に行って、言葉の意味を調べてこい!」てゆった。 「あの~先生、今日はこれからテストじゃあ?」 まだあるで うだい先生 その3 「君は、テストを受けて昔のできごとに答えるのと、まだ知らない新しい言葉を探求するのと、どちらが大切だと思う?」 長男はすかさず「テストです」てゆったんやが。 「そんな、昔のことを考えることにこだわってどうするのだ?さあ行け。図書館では、新しい知識が君を待っている!」 ここで議論しても無駄と思った長男。マッハで図書館へ走り、どうにかしてそれらしい本を見つけ、意味を調べて教室に戻った。10分ほど遅れたが、どうにかテストを受けないと。 と思いきや まだあるで うだい先生 その4 「君は、言葉の意味を理解したか?」 「したと思います」 「『思う』?どういう意味だ?完璧に理解していないということだな」 「大体理解しました」 「君は、言葉の意味を理解するのに、本一冊でこと足りると思っているのか?もう一度図書館に行って、じっくり勉強してこい!」 まだあるで うだい先生 その5 「あの~、ぼくはテストを受けたいんですけど~」 「そんな目の前の小さなことにこだわるな!しょせん、昔のできごとの勉強だ。もっと大局を見据えろ!さあ、もう一度図書館に行くのだ!」 おいおい先生、君は一体何の教科の先生やねん! まだあるで うだい先生 その6 半泣きで図書館に走った長男。どうにかして本を探し、意味を調べて、教室に戻った。 「どうだ、完璧に理解したか?」 「しました!」(「多分...」注・心の声) その時点でもう、テストの時間はロクに残っていなかった。先生は静かに微笑んでゆった。 「大丈夫。あさっての放課後に、この教室に来なさい。テストを受けさせてあげよう」 まだあるで うだい先生 その7 とゆうわけで、二日後の放課後、長男は一人でテストを受けたとさ。 「でも、一時間もあればテスト終わるやん。何で5時まで学校にいてたん?」 「それなんだよー」 その日は例の、先生の「マイDVD上映会」の日やった。なので長男は、その上映会会場となった教室で、映画の音をBGMとしつつ、テストを受けたのである。ほんで、テストはさっさと終わったにもかかわらず、気の弱い彼は、とても「帰ります」とはゆえず(言えず)、そのまま教室にいてたとゆうわけ。 夏休みまで、あと二か月。この先生の授業を受けるのもあと少しである。ヤーレヤレとゆう気もするが、このうださと別れるのは、何かもったいない気がせんでもない。とゆうに、やぶさかでない。 |
あたらしのん! >